半年の講習の進み方や病院業務の調整

受講生の声一覧

七里 守

1期生

名古屋第二赤十字病院 部長 循環器内科

最初の1週間にまとめて講義があることで、それ以降の理解が容易になりました。1か月毎にやってくる質管理プログラムに合わせて、プロダクトを作成しました。患者誤認をテーマとしましたので、医療安全推進室、各病棟などと調整と協力が必要でした。1か月毎はとても短く感じましたが、スピード感を持って仕上げていくにはよいペースメーカーでした。日程が開始前から概ね判明していましたので、個人的な病院業務の調整を予め進めておくことができました。それでも、曜日が固定されている外来や手術日に関しては、制限が生じるため、診療科のスタッフに迷惑をかけたと思います。フリーハンドで業務ができる医師は少数派ですので、参加にあたっては、スタッフと良好な関係を築いておくことが必要だと思いました。

清水 貞利

1期生

大阪市民病院機構 大阪市総合医療センター 医療安全管理部部長

院内の役割:
肝胆膵外科副部長,教育研修センター副部長,肺血栓塞症予防対策チーム委員長
勤務地が大阪であったため,名古屋で受講して大阪に帰って夜は病院で働くということが多くありました.外来担当曜日に講義がある日は外来を代診してもらい,手術日程の調整は行いましたが,周囲の理解もあって基本的にはあまり業務の調整に苦労はありませんでした.そのような環境でしたので院内インシデント検討会OJTも,実際の会議の流れや雰囲気をつかめるようweb会議システムは使わず実際の会議に参加させて頂きました.問題解決を進めていくに当たって病院でのワーキングや会議,講義を多く必要としましたが,限られた期間内に進めていかなければならないため,これらの日程調整はだいぶ苦労しました.

深見 達弥

2期生

麻生飯塚病院 産婦人科診療部長

院内の役割:
産婦人科診療部長・初期研修医指導担当者・後期研修医指導担当者・医療安全リスクマネージャー(外科系担当)
病院の役割:
初期研修医管理委員会・後期研修医管理委員会・ラーニングセンター運営委員
半年間、福岡から通いました。仕事が終わって慌てて空港に行ったら、飛行機に乗れなかったり、新幹線では辿り着かず、大阪でカプセルホテルに宿泊し、翌日名古屋に行ったりしましたがそれ以上に刺激的で、楽しい時間でした。幸いに人員が増えた時期でもあり、業務調整にはあまり苦労しませんでしたが、それでも他の先生方にはご負担をかけていました。改善は自分だけでは出来るわけでなく、部署内外を含めた、多くの方々に知っていただき、動いていただかなければ達成できません。問題解決のステップのように危機意識を高め、データを出して、勉強会を何回も行い、協力者は徐々に増えていきました。ASUISHI卒業生として、今後は成果として対外的に発表をして、更なる改善を進めて行きます。

山内 浩揮

2期生

刈谷豊田総合病院 麻酔科部長

ASUISHIは半年分の受講日が事前にほぼ決定していること、私自身が麻酔科医であり主治医にならないことや外来診療をしていないこと、愛知県刈谷市に在住しているため受講のための前泊、後泊が不要なこと、そして最後に当院の安全環境管理室室長(当時、副院長兼麻酔科部長)から受講の許可が下りていたことから業務調整はしやすい環境が整っていました。私のASUISHI受講に協力してくれた上司、同僚には大変感謝しております。
ASUISHIで多くの事を学び、多くの「人財」と出会うことができました。恵まれた環境で受講できる方は少ないと思いますが、業務調整が大変でもASUISHI受講はそれ以上の価値があると思います。

永田 智子

1期生

島根県立中央病院 リハビリテーション科部長

院内の役割:
医療安全推進室室長補佐
病院の役割:
急性期医療、がん診療連携拠点病院、地域医療支援病院
従来1人診療科で長期不在は経験がなかったのですが、たまたまその年に短期ローテートした総合診療科の医師が、不在中の代診を一手に引き受けてくれました。受講中には、不在期間の段取り、体調管理、提出物の締め切り、プライベートのスケジュール管理など、多くのタスクがありました。家族と上司、病院スタッフの理解と協力、なによりもASUISHIプロジェクトのハートに支えられました。急な業務連絡は、ネットのツールを利活用して通常業務に支障がないよう調整しました。受講期間は、自身の業務マネジメントスキルも磨かれました。

太田原 顕

2期生

山陰労災病院 高血圧内科部長

院内の役割:
医療情報管理室室長 医療安全部副部長
病院の役割:
臨床研修病院、地域医療支援病院
ASUISHIに期待したのは患者安全を院内【組織】で実践していくノウハウを学ぶことでした。片道5時間近くかかる名古屋詣は前泊が必要で合計8回20泊にのぼりました。東北組は後泊も必要でさらに大変そうでした。やはりこの日程は地方からの参加する場合にかなりの負担で、病院内での業務調整には診療科同僚を含めた院内スタッフの協力が必須でした。今となればその協力を得ることも研修のひとつかな?と思えますし、完成度の高いカリキュラムはその労苦など忘れてしまうほどでした。毎回どれだけ名古屋詣を楽しみにしていたのかは、ここで出せば矛盾しますが院内では内緒にしていました。一部消化不良で苦しみましたが、講習内容はすべての分野で濃く充実していて、充足感満点です。さらに講師陣だけでなくそれを支えるスタッフの協力体制も大きな見所だと思います。トヨタという【組織】、ASUISHIという【組織】から患者安全につながる実態モデルを提供いただいたというのが正直な感想です。

伊藤 淳二

1期生

青森県立中央病院 特定診療部門長・整形外科統括部長

院内の役割:
クリニカルパス委員会委員長、肺血栓塞栓症予防管理部会長、医療安全推進委員、感染管理委員
病院の役割:
急性期病院、がん診療連携拠点病院、地域医療支援病院
青森市からでしたので皆さんに「遠くからたいへんですね」、とねぎらっていただいておりましたが、飛行機だと自宅を出てから小牧空港まで2時間でしたので、それほど距離は感じませんでしたが、冬は飛行機が飛ばないことがあるので新幹線で5時間かかり少し大変でした。しかし半年間のスケジュールがわかっているので、外来や手術調整をして大きな穴もあけずに継続することができました。カバーしてくれたスタッフに感謝・感謝です。