感染制御インテンシブコース

受講生の声一覧

板津 慶太

2期生

総合上飯田第一病院 消化器外科部長

消化器外科医の私は,院内ICT活動をする際に外科感染症以外は全く苦手でした.色々と相談をしていたら,「名大ASUISHIで,ICD対象とした感染管理インテンシブコースが,あるのでどう?」と言われ応募しました.内容は,①各種感染のe-learning・ASUISHIでの感染症中心の講義と名大での実習にによる感染症の復習とまとめ,②メインコースのトヨタ式の管理の考え方の聴講,③名大ICTによる当院の監査・評価,などでした.メインコースと違い何かテーマを決めてそれを実際に実践することまでは行わないのですが,アウトブレイク時の具体的事例を通じての感染管理など,自分としては得たいものが得られた印象でした.ASUISHI後には当院での感染管理上必要なことをみつけて,ICTとして各部署と連携して行っております.またHUB施設として,ICT活動上困った症例を名大八木先生にコンサルトもさせていただきました.メインコースのようにテーマを決めて行うのを希望されると少し物足りないかもしれませんが,まとめて感染管理の初歩を学ぶ非常に良い機会でした.

渡口 賢隆

1期生

豊田厚生病院 総合内科 医長

ICTにおける医師の役割とは何か、感染制御は個の患者に対する診療と大きく異なり机上の知識だけでは対応することはできない、では一体どこで学ぶことができるのか。問題解決にはシステム構築を見据えた戦略が必要であり、ASUISHIでは単に知識だけでなくコミュニケーション、マネージメントスキルも学ぶ。ASUISHIは単なる研修プログラムでなく、活動の原動力となり得る仲間との出会いの場でもある。ASUISHIで学んだ手法を用い若い医師達へ教育を行っている。一見すると関係のないようなICT業務と教育とを連携させたシステムが将来彼らの糧となることを期待している。薬剤師、検査技師が活躍する場をつくるのも医師の重要なマネジメントであり、感染対策の芽を絶やさないよう努力していく次第である。感染インテンシブコースはボリュームという点では確かに少ないが、多忙な医師が医療安全、質を学ぶ良い機会と考える。受講はきっかけに過ぎず、カイゼンに終わりはない。